~コンカフェスタッフライフ その①~
~始動~
遂に始まったコンカフェでのイベントMC
まずは打ち合わせのため、その店に向かう
店名は「アイドルカーニバル」
店名の通り、アイドルがコンセプトのカフェだ
1階がカフェスペース・2階がライブステージで構成されている
ファンシーな扉を開くと
お給仕中のキャストの子が
「初めてのご帰宅ですか?」
と聞いてきた
「今日のイベントの」
といいかけたところで、
「あぁ!さくらいさんですね!どうぞ!」
と2階へ案内してくれた
その時なんとも言えないお客さん達の
圧を感じていたことは
後々勘違いではなかったのだと思い知ることになる
2階に上がると、オーナーさんが出迎えてくれ
「コーヒーで大丈夫ですか?」
と気さくに話しかけてくれた
2階に案内してくれたキャストさんから
コーヒーを受け取り打ち合わせが始まった
僕が任されるのはネット番組のMC
やって欲しい内容はあるが
それ以外は好きにやってくれればいいということだった
しかし普通の芸人の舞台と違い
ファンのいるアイドルと共演する
それはすなわち僕のやり様によっては
ファンの反感を買い
いきなり降板・・
なんてことも充分ありえる話なのだ
そんな不安を抱きながら
今日出演するキャストとの顔合わせが行われた
~コンカフェスタッフになるまで~
僕は高校を卒業後
声優の専門学校に進み、声優を目指す二年間を送った
しかし、卒業後に僕が進んだ道は声優ではなく
「芸人」だった。
なぜ??と疑問に思うのはごもっともである
しかし、その説明をすると非常に長くなるので
それに関してはまた書ければと思う
~声優の道から芸人の道へ~
芸人の道へ進んだ俺は養成所に入ってもいなかったので
ネットの相方募集掲示板で知り合った芸人経験のあるキャバ嬢と
コンビを組んで一年間ほど活動していた
がしかし、相方の就職をきっかけに解散
その後はピンで舞台に立っていたが
このままやっていても売れるビジョンが見えず悩んでいた
そんな時に先輩から、東京でアイドルのイベントのMCをして
飯を食っている人がいるという話を聞き「それや!」
と思い注目したのが
大阪のオタクの町「日本橋」
地下アイドルがイベントをしたり
メイドカフェが点在しているこの町なら
何か出来るかもしれんと思ったのだ
しかし、ずっと普通の芸人をしていた僕には
何の伝もなく、足踏み状態が続いていたが
チャンスは向こうからやってきた
当時バイトをしていた居酒屋に
日本橋でライブハウスを経営している方がお客さんとしてやってきたのだ
僕はなんとか伝を掴まないとと芸人であることを名乗り
精一杯サービスをした
その結果かどうかは分からないが
「今度うちの周年イベントの地下アイドルのライブがあるからMCさせたるわ」
と言ってもらえたのだ
正直、話が上手く進みすぎて怖いぐらいだった
しかも僕のラッキーはこれで終わらなかった
そのライブのMCで色んな地下アイドルさんと
知り合えたのがきっかけでとあるコンセプトカフェのオーナーさんに
「うちの店で定期的にイベントがあるので是非MCをお願いしたい」
と声をかけてもらったのだ。
そして、このオファーを境に僕のコンカフェスタッフとしての生活が幕を開けた。
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